「茶会に臨む際は、
その機会を一生に一度のものと心得て、
主客ともに互いに誠意を尽くせ」
これは宗二という人が書き残したものだ。
宗二は、
千利休の弟子だ。
「波乗りのときは、
その機会を一生に一度のものと心得て、
主客ともに互いに誠意を尽くせ」
“Warm Water Memories” @祠の岩場
The One / 6’4″ x 19-5/8″ x 2-5/8″
Nakisurf Original Twin-Fins
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サーフィンの作法としてはこうなるのだろうか。
昨日は強い北東風だった。
(太郎&二郎くんの)父ちゃんと母ちゃんと待ち合わせて、
ノース・ジュクオンでサーフした。
千葉の強い北東風は、
九十九里の旭あたりからずっと風が合わない。
よって、
風の合うノース・ジュクオンは、
平日なのに休日のように混雑していた。
混んでいるので、
やはりいろいろとある。
パドルアウトして少しすると、
冒頭の言葉のことを考えるようになっていた。
「波乗りのときは、
その機会を一生に一度のものと心得て、
主客ともに互いに誠意を尽くせ」
自分の誠意はわかるのだが、
客の誠意がわからない。
しかも、
コンテスト・ルール主体のサーフブレイクだ。
そんな主客とか誠意という言葉は存在していないようだ。
ある人は、
ライトの波でも無理矢理レフトに振ってきたり、
または、
「とにかく来る波に全部漕ぐ」
という人もいたりして混乱していた。
とにかく、
巷(ちまた)では一番先に立てば、
その人の「勝ち」のようで、
さらには、
ワンマン・ワン・ウェーブが重要なようで、
テイクオフでの勝者が乗っていくものだと、
例の変なルールが蔓延していた。
私は沖のリーフを見ながら千利休のことを考えていると、
「人が言う成功を追いかけたら、
何が成功かがわからなくなります」
と、イチローさんの言葉を思い出した。
で、
「もういいや」
ということになり、
混雑から外れて堤防側でサーフすると、
そこで予測すらしなかった良波を得た。
バカボンのパパではないが、
「これでいいのだ」
という言葉が浮かんできた。
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【巻末リンク:7年前の混雑考察】
【巻末リンク*2:文中にチラリと出てきた内容】
【巻末リンク*3:祠の岩場=室戸奇譚波】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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