高知育ちとして知られる寺田寅彦がいる。
明治11年生まれ。
もし生きていたら144歳になる物理学者と自然科学者だ。
寺田寅彦のことを調べてみると、
3歳から高知県尋常中学校
(現在の中、高等学校。5年制)まで高知で育ったとあった。
物理と自然を主題として随筆を多く残している。
その膨大な数の著書によって彼のことを知ることになった。
ご存じ
「天災は忘れた頃にやってくる」
は彼の言葉だ。
おもしろかったのが、
昭和3年刊の『土佐及土佐人』に収録されている
『土佐の地名』というエピソードだ。
ここには、
土佐(高知)の地名はアイヌ語が語源だったら?
という推察が3200字程度でなされていた。
抜粋して現代語にしてみるとこんな感じだろうか。
高知 「コウチ」宅地。
四万十川 「シ」甚だ(はなはだ=たいへんに、非常に)、「マムタ」美しき。
足褶 「アツイ」海「ツリ」突出。海に突き出ている地。
夜須 「ヤシ」網を引くこと。
十市 「トンチ」穴。十市には鍾乳洞がある。
土佐 「ツサ」袖。
注:土佐の海岸では、
どこから見ても東西に陸地が両袖を拡げたようになっている。
ふむふむと、
遠きアイヌ人の気持ちになって、
アツイところでサーフしてみようと思った。
最後になるが、
寺田寅彦さんには、
有名な三十一文字(みそひともじ、短歌のこと)がある。
元々はローマ字で書かれていたという。
「好きなもの イチゴ コーヒー 花美人 懐手(ふところで)して宇宙見物」
花美人とはジャスミンのことで、
懐手というのは「自分では何もしない」という意味だ。
視点がささっと変わっていき、
最後はゆったりと宇宙まで大きくなることが、
文学的に高評価されている。
これは以前の写真だが、
すごいバランスだとつくづく感じた。
こうして柔らかい砂浜で遊んだり、
波乗り、
釣りに昼寝。
やはり海はいい。
【昨日の高知新聞より】
高知新聞より
.
世界的に珍しいイルカみたいなクジラが小室の浜に漂着したという。
土佐で珍しいといえば、
アカメという魚ではないだろうか?
もちろん私はアカメを釣ったことはおろか、
見たことすらない。
「日本三大怪魚」のひとつと数えられるという。
戦前の漁師証言には、
「(人の)背丈くらいあったで」
というのもあるが、
世界記録が2016年に同重で出ている。
高知新聞より
.
この39キロの猛魚は、
38センチの鯉を生き餌として釣ったとあった。
スズキ目なので、
まるで海の巨大ブラックバスそのものだ。
クワイエットファンクの久保田さんなら、
38センチのメガサイズのトップを作成するだろうか。
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【巻末リンク:久保田さんについて】
【サーフィン研究所奄美支局&ドラゴン・グライド・プロダクションズ特大号】77歳のガラさん_quiet funk craft works T_(5968文字)
【巻末リンク*2:大きなボードの意味】
【サーフィン研究所:特大号】ほぼ完全月蝕_10フィート友人たちの試乗会『なぜ大きなボードに乗るのか?』〈序2〉_(3475文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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