地球によって、
月に影ができて、
それが完全に隠されると、
皆既月食(total eclipse)だとあった。
それ以外で地球の影に入る場合は、
部分月食(partial eclipse)だ。
昨日のは、
部分月食(lunar eclipse)だというが、
ちょうど晴れていたので写真を撮ってみた。
なるほど、
赤い月が不思議であり、
古来のことにまで考えがおよんだ。
で、
ドラグラのみなさんに画像をお送りすると、
総料理長は銀座からこの月を見たという。
法王は鎌倉妙本寺、
タキビ神もいすみの山中から、
スカシーの河合さんは、
室戸岬でこの赤月を見られたと返信があった。
ちなみに私は青龍寺の裏手でこれを見た。
昨日ここで世界初のキャッチサーフの10フィート、
しかもシングルフィンに乗ること、
乗ったことを書いた。
で、『三部作デス』としたが、
10フィートボードに乗り込んだ5日間におよぶ内容、
およそ10回分くらいの量があった。
なので、
三部作ではとうてい終わらないともわかった。
『ザ・プランク』はハッピーサーフィンの象徴だ。
.
で、
もっと書くと、
序の昨日にきちんと「はじまり」のことを書いていなかった。
なので本日を序2とさせてください。
Catch Surf ®ODYSEA x Glassy and Mellow Special
10′ Single
.
まず最初に
なぜ大きなボードに乗るのか?
そんな命題というか、
本題を説明してみる。
Black Diamond 5’0”
Twin + Trailer fins
.
元々の私は、
いやボクはショートボードの世界だけで息をしていた。
好きなサーファーはトム・カレン。
またはリチャード・クラムやガーラックが大好きで、
それは彼ら特有のカービング・ターンの美しさがあり、
それこそがサーフィンのすばらしさだと思っていた。
燕青武松 5’7”
Twin + Trailer fins
.
けれど、
そんなカービングターンができる波の日はごくわずかで、
その稀な波の日のために修行だと、
ショートボードで小波に乗る辛い日々を送っていた。
けれど、
クリスチャン・ワックと遊ぶようになって、
彼の親友のタイラー・ウォーレンともサーフするようになって、
ロングボードどころか1950年代のログでもサーフすることになった。
1940年代のボックスでも…。
1940’s box replica
.
それまでは大きなボードに乗ることは、
「かんたん」だと思っていたが、
実際はそんなことは全くなく、
大板でサーフィンするのは「大変なこと」だと知った。
でも私はショートボードが好きなわけではなく、
『サーフィン』が好きなので、
大きな不自由なボードでも、
クリスチャンやタイラーのように視野を拡げると、
〈ミッドレングス〉という世界があった。
MNR 7’0”
.
7フィートや8フィートボードに乗りつつ、
大きなログやボックスに乗れるように修練というか、
深く大きなターンを目指してサーフしてきた。
Hand Shaped Single Fin 7’0”
.
すると、
ショートボードのターンより一段上がったというか、
排気量が上がったというか、
パワフルなターンができることがわかった。
このパワフルなターンというのは、
冒頭に書いたカービングターンと同等な条件だが、
大きなボードに乗ると、
そんなコンディションは小波でも弱でも、
ほぼ毎日あることに気がついた。
ショートボード時代=グッドウェーブは年に数回
大きなボード時代=グッドウェーブはほぼ毎日
.
サーフボードの体積でこれほどまでに印象が違うのだと、
愕然(がくぜん)とし、
前出のクリスチャンにそのことを伝えると、
「なんだ、知っているのかと思っていたよ」
ロングボードに乗るというのは、
カリフォルニアで育つと、
身近にあることなので、
彼らにとっては当然のことのようだった。
で、
波が弱い日は大きなボードに乗り込んで、
日々、来たるべき日『ザ・デイ』に備えていた。
The Mid-length 2+1
6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″
Shape Design and Glassed by @hiroyuki_maeda
Nakisurf Original Twin Fin
.
今年の『ザ・デイ』。
これまでのロングやミッドレングス修練の成果だった。
さて【本編】。
ようやくだが、
なぜ乗るかを説明していないと、
意味がわかりずらいと思ったので長くなってしまった。
このキャッチサーフの10フィートシングルフィンの発案者は、
ルアー界で名を馳せるクワイエットファンクの久保田さんだ。
このボードの登場によって、
別ブランド〈グラッシー&メロウの〉が成立したのだ。
今回はこの10フィートを3本持ち寄って、
友人たちで乗り合おうというのが趣旨で、
そんな楽しい集まりになった。
誇らしいシングルフィン・スロット。
これがあれば、
ミニマリズムの象徴であるシングル世界にひたれるだろう。
ステッカー・ジョブと英語では言うが、
そのジョブを施すのはいつも楽しい。
オールレッド。
ボトムもデッキもロゴマークも赤。
レイルに存在する白いラインが1960年代のピンラインみたいで、
アウトラインが引き締まる。
私たちはスマグリはんビーチに行くと、
それは良波がやってきていて、
けれどスマグリはんは、
毎年秋恒例の宮崎サーフトリップに行ってしまっていた。
『 行く熊や 鳥啼き狸の 目は泪 』
いくクマや トリなきタヌの めはナミダ
季語:宮崎に行った熊=秋
現代語訳:クマ(スマグリはん)が、
サーフトリップに行ってしまったことに
鳥(友人=私)は鳴いて悲しみ、
タヌキまでもが目に涙を浮かべているという句。
ちなみにタヌはタヌ・ビーチの裏言葉なので、
二つの意味とも受け取れる内容になっている。(華厳選)
ニコニコ・クマさんこと、
スマグリはんがおらんので、
ブレイク周辺は完全に無人となった。
いざいざと、
ナッキーと久保田さん、
そして伯爵コジやんが10フィートでパドルアウトしていった。
Kenji Kubota on
Catch Surf ®ODYSEA x Glassy and Mellow Special
10′ Single
.
クラシックを愛する久保田氏は、
ビッグ・ウェンズデーのマット・ジョンソンの再来のように波に乗る。
またこのボードサイズが、
マットたちが乗っていた時代と同じもので、
120リッターという体積ならではの重厚なるラインを描いていた。
いにしえのニーパドルもやたら雰囲気があった。
さすがだ。
体重48kgのナッキーにしてみると、
体積比で25倍ものサーフボードだけど、
じつに上手にグライドしていった。
ウォーキングもこの通りで、
これぞまさしく、
「門前の小僧、習わぬ経を読む」
そんなことわざを思いだした。
普段大きなボードには乗らないコジやんですら、
軽く乗っていたのが印象的で、
さすがソフト・フットの達人だと感じいった。
波に乗ることができただけで、
笑顔になるボードというのはめずらしいのではないだろうか。
そんなことを考えていた。
ヒッキーこと久保田さんの奥さんは、
ご愛用の9フィートのプランクで、
そのグリズリー波に乗っていった。
手を挙げているのは、
チャンネルにナッキーを見つけたからで、
全員にとって楽しく、
美しい時間が続いていった。
普段は東洋町白浜や生見海岸でサーフされているので、
こんな良い波を無人でというのは珍しいことですと、
うれしそうに教えてくださった。
ナッキーとカメラ係を交代し、
そのスペシャル10フィートでいざいざとパドルアウトすると、
Catch Surf ®ODYSEA x Glassy and Mellow Special
10′ Single
.
なんと8本連続で成仏(上陸)を得た。
ビーチブレイクは、
ショアブレイク手前が浅いことが多いので、
フィンを砂浜にこすりつつも、
加重を前後に変えての上陸はとても難易度が高いと思う。
それが8連続となると、
うれしいというより奇跡的なことだとひとりごちた。
波待ちは寒いので濡れないようにしていると、
遠くからのセット波が良く見えることに気づき、
それは良い波に乗ることができた。
四国88箇所なので、
88本乗ろうと思ったけど、
10数本目くらいから何本乗ったかを忘れてしまい、
それは断念した。
まだまだ続くので、
今日はここまでとして明日にまたここで。
Have a great weekend!!
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎
The post 【サーフィン研究所:特大号】ほぼ完全月蝕_10フィート友人たちの試乗会『なぜ大きなボードに乗るのか?』〈序2〉_(3475文字) first appeared on naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフボードカリフォルニア.