波が大きい。
そんな予想だったのか、
気象の不思議なのかはわからない。
太平洋の北東側に向いた海は、
まるで台風通過中みたいだ。
この天気図を見ても、
ここまで波が大きくなるとわからなかった。
確かに強い西高東低だが、
ここまでのうねりがやってくるとは…。
ブイ情報というのは、
大気による天気図ではなく、
海上の起伏図みたいだと感じた。
このうねり群はまたハワイに向かうのだろう。
またもやブロードキャストでハワイ波に乗るサーファーたちを見ている。
勝敗は一切見ていない。
サーフィンだけだ。
バックドア・シュートアウト、
続いてパイプライン・マスターズを見て、
自分の好きなサーファーを見るという中毒性に気づいた。
好きなサーファーは、
ロボ(ジャック・ロビンソン)だったり、
セス・モニーツやカノアくん、
そしてジョンジョンたちだろう。
サーフスタイルには好きがあれば苦手もある。
これはマスターズでのガブリエル・メディーナ。
バレル・アウトして、
『クレイム』しているところだ。
私はこれを見て、
彼はとても良い人なのではないかと感じた。
だって、
バレルアウトして、
天に祈るという行為が真摯で、
自分に正直な人だとわかった。
逆にジョンジョンなどは、
どんなにすごい波をメイクしても、
『ノン・クレイム』の人だと知られている。
喜びたいと思うのだけど、
「大したことはない」
または、
「まだまだこれからです」
と自分を戒めているからに他ならない。
日本人流に言うと、
「美徳マインド」だろう。
そんなことを考えつつ、
サンセット・プロを観ていると、
チアンカがこのエクセレント・ライドをし、
そのリプレイを流しながら解説者がこんなことを言っていた。
「(私が)ブラジルの友人(イタロー)から聞いたのは、
ポルトガル語ではクレイムという言葉がない。
これは、
“セレブレーション=祝福”という行為なのだよ」
(Celebration=祝賀、称揚、祝賀会、儀式)
ちなみにクレイムとは、
英語でclaimと書き、
要求、
注意を引く(英)と辞書にあった。
で、
いま話題としている
「(サーフィンにおいての)クレイム」
に近い和訳が、
「宣伝(する)」
ということだろうか。
クールなアメリカ人やオーストラリア人たちには、
この特有のボディアクションに対して、
『クレイム』していると映る。
だが、
ラテン系は、
一切そんな意味ではなく、
これは祝福行為だと言う。
ブラジル人たちのおかげで勉強になった。
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【巻末リンク:今年のマスターズ】
【巻末リンク*2:バックドア・シュートアウト】
【今日のコラム】Pro Shop_バックドア・シュートアウト_木製脚立に創刊当時のPopeyeを思い出す_(2123文字)
【巻末リンク*3:バックドア・シュートアウト2】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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The post 【サーフィン研究所】突然的な3m/15秒の北東うねり_セレブレーション_(1161文字) first appeared on naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフボードカリフォルニア.