「干潮オンリー」
地形が押してきた千葉ジェフリーズは、
干潮をすぎると、
たいていがバック・ウォッシュ祭りとなる。
バック・ウォッシュの波はむずかしい。
なぜむずかしいかというと、
シャックリのようにタプン、
タプンと波の中に海面の跳ねが反映する。
これは「押した」と書いたように砂浜が沖側に押されて、
やがて消失し、
コンクリート護岸がむき出しとなって、
波が跳ね返るという人工物的なことでもある。
Maguyan on
Eric Christenson’s
“The Fonzer” 7’2″
.
干潮を過ぎると、
そのことを知っても知らずとも、
そのバック・ウォッシュが出現し、
やがて執拗になるので、
このあたりは無人となる。
けれど潮によっては、
このタプン効果で良波が到来することもある。
もちろん無人だ。
これは逆転の発想とまでは書かないが、
人と違うことをしたご褒美だとも感じた。
十数年も前にここで、
「逆も真なり」とかいろいろと書いていたが、
波によっては、
バック・ウォッシュは
(サーファーのために)
最大のパフォーマンスを発揮することもあった。
ただサイズが上がりきらなかったので、
質はチューブぽいのだが、
どうにも狭く、
体を小さくすると、
もうほとんどラインは動かせないということになり、
バレルの中をボードとの一体感を持って滑ることはできなかった。
The One / 6’4″ x 19-5/8″ x 2-5/8″
Tyler Warren’s Twin-Fins
.
それでも楽しく、
美しい波だ。
体勢を小さくして穴蔵に入り込んでもみた。
けれど原則的に「狭い」ので、
バレル円弧のどこかが体に触れて失速を続けるものだから、
メイクするのは難易度タロー二つ星という格付けとなり、
楽しさはジロー級Sと評価された。
ちなみに、
タロジロというユニット(この場合は単位という意味)は、
昨今の多様性ということが、
この言葉内にもじゅうぶんに加味されているはずだ。
要は「何でも良い」ということで、
じろう君(左)が常に提唱する
「どっちでも良い」ということでもある。
少し昔のことになるが、
バカボンのパパが、
「これでいいのだ」と提唱していたことを思い出した。
タロジロ単位というのは、
もしかするとそれと似ているのかもしれなかった。
セッション後半、
父ちゃんがやってきて、
マーチャンズで良い波に乗っていた。
父ちゃんは、
前述したタロジロのお父さまであり、
彼らを最もよく知る人類とされている。
このマーチャンズは、
ジェフリーズのレフト側一帯のことで、
少し昔はたんていレフトともされたが、
最近のたいていは、
このあたりの波を待つことをマーチャンズ、
またはもしかしたらノース・エックスと言うのかもしれなかった。
(巻末にリンクしておきました)
タキビ神わりと近影
.
そしてタキビ神は、
「これでいいのです」
そんな大切なことを朝焼けを背にして教えてくださった。
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【巻末リンク:マーチャンズについて】
【巻末リンク*2:どっちでもいいよ再考】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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The post 【サーフィン研究所】バック・ウォッシュ効果_タロジロという単位とは_(1288文字) first appeared on naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフボードカリフォルニア.