月齢27の下弦の月。
そらに散らばる星を撮ろうとして、
シャッターを14秒開くと、
三日月は、
ひとつの光彩として映り込んでいた。
さて、台風。
目の前に10号がいて、
南東うねりをつくりだしている。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
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昨日は美しいレフトだった。
私は懸命にパドリングして、
この暑く、
重い大気をまとうように波に乗った。
文章がだれてしまうのは、
現在の気温が31度というだけではなく、
ガシラハウスには、
どこにもエアコンなどはないので、
なんとなく朦朧としてしまうのだ。
室温を見ると、
35.9度もあったので感覚に納得した。
メジカの季節になったようだ。
メジカというのは、
『ソウダガツオ(マルソウダ、ヒラソウダ)』の幼魚で、
土佐の夏の珍味となっている。
昨年は四国の偉人タマちゃんが、
このメジカをさばいてくれました。
(巻末リンク参照)
先日黒潮町でいただいた
『黒潮グリーンレモン』の風味がすこぶる良く、
ハイラインのお供に探してみると、
マルナカにありました。
(ハイラインについては、
巻末リンク*2、*3を参照ください)
ハイラインでおいしい氷に出会い、
ついにアイスコーヒーに手を出してしまった。
夏に冷たいものは避けていたが仕方がない。
自家製ロックアイスの作り方は、
ハイボールとハイラインの父であり、
黒潮町の名店「まるや」の店主ターボ氏はこう言っていた。
「うんまい水をつかって大きめに作るんやで」
「入れたら(冷凍庫を)絶対に開けたらあかんで」
「完成したら氷の芯のところだけを使うんや」
そうやって作った私流の渾身は、
氷の中に花火が散り、
波の模様まであった。
陽水さんの楽曲で
『氷の世界』というのがあったが、
そのメロディを思い浮かべていた。
(巻末リンク*4にYouTubeリンクを付けておきました)
カタサバ先生のガシラハウスが土佐の超過疎地にあり、
ご近所というか400mお隣さんが漁師の森田さん。
その森田さんのご厚意で、
魚用のカゴ(罠)を沈めていて、
「新月前やからタコが入っているかも知れんで」
そんなことを聞き、
カゴを引き上げてみると、
やはりタコが入っていた。
前回のときはおぞましくて写真が撮れなかったけど、
今回は撮ってみた。
前回はちょうど森田さんが通りかかったので、
「タコです〜!」
そう声をおかけすると、
スタスタと得意顔でやってきて、
素手でタコをつかみあげ、
タコの眉間に噛みついて絶命させていた。
それを見たシギーGは、
「自給自足の凄まじさ」
というのを身を持って感じ、
「自分自身に気合いが入りました」
そんな真の声を発していたことを思い出していた。
前回は森田さんだったが、
今回大活躍したのがナッキー。
このタコをアヒージョにしたり、
皮を剥いで刺身用にして、
画像をドラグラ・メンバーに送ると、
前出のターボー氏に
「獲れたてタコええなぁ」
そんなメッセージが届いた。
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【巻末リンク:去年のメジカ】
【巻末リンク*2:ハイラインとは?】
【サーフィン研究所:盛夏特大号】無宗教の黒潮賛歌がラーヤではなく、テキーラの「ハイライン派」に分断!?_(2358文字)
【巻末リンク*3:ハイラインが主役の古典】
【巻末リンク*4:陽水さんの氷】
Happy Surfing and Happy Summer!!
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The post 【サーフィン研究所】台風10号と室温35.9度の氷の世界のタコくん_(1359文字) first appeared on naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフボードカリフォルニア.