これは、
4年前に谷沢くんが作ってくれたキャンペーンのバナーだ。
(彼については、巻末リンクを参照ください)
驚いたのが、
2021年の今見ると、
ちょうどしっくりするボード群がここにあることだ。
ずいぶん前のことだが、
私たちはショートボード以外のもの、
いわゆる
「オルタナティブ(別の)」
ということに気づいた。
波トップで切り替えたレイルを軸に、
斜面に合わせてテイルを押し出す。
斜面滑走もしているので、
物体は加速し、
転げ落ちる、
または浮かび上がろうとする。
その発生を事後事前にレイルで抑えこみ、
過速にならないようにテイルをコントロールしていく。
この画像のトラック(軌跡)は、
小さい浮力ならではのこと。
よく聞こえてくる適正浮力というやつだ。
では、
これを過浮力ですると?
鋭敏でいて鈍重な、
ターンができる。
うまく行くと、
「渋いすねー」
とか、
「スタイルが半端ではない」
など言われるだろう。
「適正浮力は、
適正ではなかった」
ということがはっきりとしてきた。
これは滅岸を護岸、
格安でないのを「カクヤス」、
無添加でないものを「無添」、
みりんではないものを「みりん風」と呼ぶことと同じ。
まやかし、
言葉のトリックである。
でもこういうことを書くと、
各地の「適正浮力教の方たち」
から弾圧を受けることになる。
ちなみに上の画像は、
その弾圧風景の実写だが、
顔が見えないところにこのアートの核心がある。
結論から言うと、
人の嗜好に口出ししないでほしいのと、
「この浮力もさまざまな波質に合います。とっても良いですよ」
そう発言しているだけだ。
それだけなのにあらゆる非難を受け、
人格まで否定されるのはなぜなのだろうか。
冷静に考えてもわからない。
もはや自粛警察みたいな迷惑さすら感じている。
ですので、
ご自分が何リットルだと決めて、
それを信奉されている方は、
「こんな考えもある」
そう考えて読み飛ばしていただきたい。
さてさて、
いわゆる巷の適正浮力というのは、
「背丈程度の波で、
日々研鑽したものだけが楽しく波に乗れる浮力」
ということだ。
だが、
この浮力にまたがって、
膝腰サイズ、
弱い波だと、
「うーん」
真剣にピークをにらみつけて、
もしその幸運がやってきたらその確信と電撃を合図に猛烈にパドリングするか、
研鑽者=5年以上ほぼ毎日サーフしてきた猛者、
手練れのものしか、
波に乗れない算段になっている。
なので、
サーフィンをしない編集者たちが作った
『サーフ専門誌』というまやかしもある。
昨年やった特集を味を変えてやっているだけだ。
「彼らが適正浮力ブームを作ったと当局はにらんでますよ」
そう言う瀧朗に深くうなずいてしまう。
これは前出したように、
「適正浮力はカニのカマボコ」
そう大きな文字で言い切れるのも、
トランプ政権がなくなった安心感によるものであると告白しておく。
こちらの弾圧もやわらぎますように。(笑)
私は、
元々30リットル前後をマジックボードとしていたが、
いまは55リットルくらいだろうか。
(巻末リンク*2を参照ください)
Tyler Warren “RED LINE”
6’5″ x 19-5/8″ x 2-5/8″
(このレッドラインについては、巻末リンク*3を参照ください)
Tyler Warren 2+1 / 6’5″
Greenough 4A-9″ + VEKTOR VMK
.
これは、
加齢による衰えで浮力が欲しいと言っているわけではない。
はっきり言って20歳のときの私より、
いまの方がパドリングは速いと断言できる。
もちろん肉体の衰えはあるが、
ジョン・ジョン・フローレンスやJOBたちのパドリングを繰り返し何度も見て、
入水位置と始動
腕の角度
軌跡
滞在秒数(だいたい圧がわかる)
出腕位置
フォロー
各ループの総秒数
などを研究した結果速くなった。
研究だけではなく、
現場での研究をほぼ毎日行い、
ドラグラ恒例の「パドリング競争」をし続けての今だ。
ちなみにこの『パドリング競争』では、
信じられないほど速かったのが傭兵ジョニー。
世界は広いのだと思い知った。
とにかく、
みなさんが
『サーフしない亡者=サーフ雑誌の編集者数名』
が創り出した
「適正浮力」に翻弄されないように、
すばらしい波世界を拡張できますようにお祈りします。
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【巻末リンク:谷沢くん】
【巻末リンク*2:55リットル信奉開始!?】
【巻末リンク*3:レッドラインについて】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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