あけましておめでとうございます。
年が明けてから7回目のポストです。
多くの方が仕事始めとなったので、
今年初めて読まれる方も多くいらっしゃるでしょう。
本年もどうぞよろしくお願いします。
今日は新春特大号です。
かなり長いですが、
のんびり読んでいっていただけたらと思います。
自然の波VS人工波—[実際編]
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
at Misakimachi
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上の波は自然の波だ。
ものすごい風が海上を揺らし動かし、
それらがまとまって高く、
分厚いうねりとなる。
一定方向に進むうねり群は、
陸地または浅瀬で波となる。
ただ、
何かしらのパワーで波を創り出すこともできる。
海のようなものは大変だが、
限定的なものならできる。
さて人工波。
オーストラリアでは、
シドニーに次いで二番目の大都市メルボルン。
この空港から20数分の場所にウェーブプールがオープンしたと去年知った。
日中はもちろん、
ナイターまであって大人気だと聞こえてきた。
試しに予約しようとしたら、
あちらは夏ということもあるのだろうが、
来週まで完売していた。
このプールには、
さまざまな波質があり、
それぞれの波によって違う料金体系となっている。
このバレル上級者用が最も高額で、
オーバー・ヘッド・サイズ、
分厚いワールド・クラス波に12秒以上乗ることができ、
それが18本(1時間)で129オーストラリア・ドル。
今日の換算レートで10,291円。
とすると、
1本の波が571円。
安いか高いかというと、
ドンキホーテ破格値である。
説明すると、
ワールドクラスの波というのは、
そこに至るまでは大変な労力を要する。
さらに「波」を待つ時間が長い。
ようやく、
結局なんだね、
いざ波が出たとなっても
「うねりのピークは夜です」
「風が悪い」
そんなことが多いので、
『ワールドクラス波』の希少価値はさらに上がる。
結局、
ワールドクラスの波に乗るのは、
一年間、
または数年間の総額から割り出すので、
1本あたり何万円もかかるだろうか。
プールには、
千葉エックスやクレセントみたいな波があって、
こちらにはインターミディエイト(中級者)と名付けられていた。
こちらには子ども料金があり、
1時間5500円だった。
大人は6300円。
つまり父ちゃん(太郎くんと二郎くんの父。アキくん)が、
このプールにタローくんとジローくんを連れていくと、
1時間(だけ)サーフする料金が、
217ドル=約17,300円かかる計算となる。
メルボルンの人口を調べてみると、
都市圏人口が508万人だった。
(推定:2019年6月現在)
日本で考えるのならどこだろうか。
福岡県の人口が510万人なので、
(福岡市=153万人とすると規模が違う)
例えば福岡空港から20分数分以内の地に、
この波の出るプールがあるということになる。
バラエティ豊かな波なので、
貸し切りのイベントとかをしたらどうだろうか?
スポンサーを集め、
両界歌合戦(詳細は巻末リンクに)もここで開催すれば、
仲間が好きな波に乗れる。
両界歌合戦の話題になったので公開するが、
今回は「白浜越え」の人気がとても高かった。
ラカリマス・イブが次点で、
特別賞がタキビ神三部作だった。
このことをトロちゃんに聞いてみると、
『白浜越え』のメイン・パフォーマーの今村厚さん。
(IRIE COFFEE & SEA所属)
「パフォーマンスの精確さはもちろんですが、
ライブだけが持つグルーヴ感、
熱さというふくらみが上昇気流みたくなって、
そう感じたのではないでしょうか」
うーむ、さすがだ。
話が逸れそうなので戻していくと、
「人工波は、多くの人が、
波に乗る歓びを得られることがすばらしい」
デューク・カハナモクのような気持ちになった。
そうまとめてみた。
さて、
ザ・クレセント。
3日前にここで、
「私たちが歴史上初めて乗った波」をお伝えした。
タローくんとジローくんに
「ウェーブプールみたいだよ」
そう言うと、
「うわすごい!最高!」
二人はそう言って、
ウエットスーツに着替え始めた。
タローくんは、
なんでも万能である。
視界が広く、
運動するための指針というか、
神経がプレミアムな人だ。
ほっぺたもジローくん並に丸い。
そんなことを感じた。
スキムボードも上手で、
タローくんはこんなことも言う。
うれしいので、
文字4まで大きくしてみた。
「ブレア・コンクリンみたいになりたいです」
@blairconklin
繰り返すが、
そんなことを言う小学生はすばらしいと諸手を掲げた。
だって最近の子どもたちは、
たいていみんなオリンピックの評価だったり、
コンテストの結果でしかないので、
「違う(ショートボード以外)もすばらしい」
そんなオルタナ視点の評価をすべきではないかと感じながら
『えんとつ町のプペル』を見たら感情移入してしまった。
Raca Taro on
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
at The Crescent
.
クレセントは左右から波が集まる性質だ。
よって、
運良くその中心にいると、
前述したインターミディエイトの波質ですら、
エキスパート級なテイクオフとなる。
距離は短いけど、
貸し切りだし、
時間制限もないし、
何よりも海水というのがうれしい。
ただ、
海底はリーフなので危ないが、
ハワイなどもこうなので、
幼少時にこういうところでサーフしていると、
鍛えられて怪我などはしなくなる。
人工波とくらべると、
こんなマイナス要素があるが、
「人生鍛錬」という観点で見たらプラスだろう。
例えば、
波乗りを武術として考えたら
こちら自然波はフルコンタクトで、
あちら人工波は防具だろう。
そういえば、
防具から『最防具』だとNISIさんを思いだし、
タキローにメールすると、
ラカミッドの断面図が送られてきた。
これも長くなるので後日に回し、
すでに字数オーバーなので先を急ぐ。
タローくんは、
「左右から合わさってやたらと切り立つ波」
というのを
「かんた〜ん」とばかりに軽々とメイクしてみせた。
さすがであります。
いいね!
これが海水というのもすばらしい。
でもウェーブ・プールは淡水だけならいいけど、
衛生のためには塩素はマストだろう。
こちら海水は天然殺菌の源なので、
こんなミッド・コロナ時代にはとてもありがたいものだ。
ジローくんも大喜び。
「なんだ、かんたんでした!」
かんたん節が炸裂して一同笑顔。
ハッピーサーフィン大師。
ジローくんお得意のチャブ台スタンスで®。
「真剣になると、タコの口になる」
この設定は、
まるで柔道部物語(©小林まことさん)の三五十五である。
(巻末リンクを参照ください)
ジローくんがうれしそうにサーフするのを見て、
私もチャージされた。
一緒に乗る(関与すること)喜びというものもある。
さらに書くと、
ここは湾の内部深くだ。
なので、
晴れた日の午後は、
水がやたらと温まるというボーナスもあり、
「人工波に勝てますね」
父ちゃんにそう言ってみた。
「ウェーブプール2時間分です。
僕たちだけで、
17,300円x2=34,600円儲かりました」
そう言って喜んでいた。
サーフィンは高価なものになってきた。
私も童心に返り、
とにかく波に乗ることを楽しんだ。
サイズは小さいけど、
最高な天然波セッションでした。
『ジローとのハイタッチ』
父ちゃんが沖側から見ていたり、
タローくんが見えたり、
もうそれはプライスレス。
またクレセントで遊びましょう〜!
そのメルボルンのウェーブプールとほぼ同時に発売された
『ニュー・サバット』ビジュアル。
そしてこれらは、
すでに1年前のことになろうとしている。
□
【巻末リンク:両界歌合戦】
【巻末リンク:ジローくんのチャブ台スタンス考】
【巻末リンク:今村厚さんについて】
【巻末リンク:クレセントで初サーフ】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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