Keisuke on
Catchsurf ODYSEA x Barry McGee DFW 7′ Quad
Nakisurf Original Twin + VEKTOR VD
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千葉にやってくると、
すばらしい波があった。
Catchsurf ODYSEA Skipper Fish 6′ Quad
Nakisurf Original Twin + VEKTOR VT
.
千葉ジェフリーズは20人くらい入っていて、
その横のタキビシは0人、
全くの無人でした。
しかも日曜日。
ツナくんとケイスケが先発し、
シギーGがいて、
ナッキーとタキビシとジェフリーズの中間、
タキビ・ベイにパドルアウトし、
私たちだけのプライベートセッションとなりました。
ただ、
陸というか波打ち際は、
大雨の後に羽化したのか、
幾億もの黒い羽根を持つ小さな虫が、
口の中はもちろん、
耳や目に入ってくるほどワイルドな環境だった。
ベストセットは、
テイクオフから途切れない200mの壁が続き、
インサイドではスタンディング・バレルとなるという
ワールドクラス波。
だが上記した理由で写真を撮るのは、
拷問に近い状況だったので、
数分間のサーフ画像を得た。
これがその1本である。
波は徐々に良くなり、
この2時間後にやってきたベストセットと比べると、
このサイズは倍増、
アクアライン巻となり、
ワールドクラス認定となった。
上手く書けたかは微妙だが、
これでタキビ・ベイのパーフェクションというのは伝わるであろう。
インサイドでもこのパーフェクト。
『タキビ・ベイ』
すばらしい波でした。
トロちゃんと竜くん、
そしてベンチュラセイジたちとSMSでやり取りしながら、
成田空港に舞い戻り、
ふわりと飛んだらそこは高知竜馬空港でした。
空路の短さを思い知った。
ドラグラ和尚河合さんのお出迎えを受け、
(巻末リンク参照)
室戸御厨人窟(みくろど)横の
『スカイ&シー』
という銘民泊施設にチェックインする。
(正式な開業は、今年の12月よりだそう)
すると四国の偉人タマちゃん(巻末リンク*2)
がやってきたので、
トランプによる直感ゲームをすると、
スカイ&シーのボルテージは最高峰に達したのです。
私にとってはダイヤの9と、
ハートのJが忘れられない。
御厨人窟(みくろど)に行き、
朝陽という名の明星を受けた。
ここは徳島の偉人、
藍色永原レキくんが導いてくれた場所で、
それから私は空海に夢中になっている。
室戸岬西寺と呼ばれる金剛頂寺(26番札所)に参拝し、
ブルードラゴンに到着すると、
なんと、
オーストラリアのアンドリュー・キッドマンが入っていた。
ライドの柴田さんたちが、
エッジボードの巡業ということで旅しているという。
アンドリュー・キッドマンのサーフィンは、
やはりかっこいい。
「こういうスタイルは良い」
「すばらしい」などと、
望遠レンズを向けて写真を撮っていると、
海から上がってくるなり、
こちらを見て「NAKIか!」と言うのです。
驚いた私は、
「なぜあなたは私を知っているのですか!?」
「知っているから知っているようだ」
「感激です。日本はどうですか?」
「最高だよ」
ここで私のポケットに入れていたiPhoneから野球中継が聞こえていました。
「野球を聞いているのか?」
「そうです」
「どっちが勝っている?」
「野球好きなのですか?」
「無論大好きだ。私は大のヤンキースファンである。CSゲーム6を見たか?」
「もちろんです」
「あのホームランでやられたのだ。ううぅ」
(アンドリューは大きく失意の表情を見せた)
「アルトゥーベの一発ですね」
「そうだ。でもだからこそ私はアストロズを応援しているのだ。
なぜならあの偉大なる今年のヤンキースに正々堂々と勝ったチームだからね」
「すばらしいファンですね!」
「で、で、試合はどうなっているんだい?」
「1ジップ(ゼロ)でアストロズです」
「わがヤンキースに勝ったアストロズは、このシリーズを勝てるかな?」
「かなりの確率で勝つと思いますよ」
「そう思うかい?」
「はい、チーム力が倍くらい違います」
「ほう!」
「ナショナルズは1,2戦は策に完全にはまりましたが、
通常で組めばアストロズの方が強いです」
「とすると、行方はまだわからないと言うのだね」
「というより、まだまだアストロズ有利だと思います」
「あのときのヤンキースのようにか!?」
「そうです1996年のヤンキースです」
「むう。それにしても良い波だ」
「昨日はもっと良かったんですよ」
「知っている。言うな。いつも私はそうなのだ。
一日遅いと言われることは慣れておる」
「私も同じです」
「明日、あなたが行くであろう平野のヴェニュー(開催地)には、
東うねりを受ける岬があります。波が少しでもあれば、
そこであなたは忘れられない波を得るでしょう」
(愛の石田さん岬のことであります。巻末リンク*3へ)
「そうなのか。じつはどこに行くのか無視していたのだよ」
「日本には良い波がありますからどうぞ楽しんでいってください」
なんと、
オーストラリア人と深い野球話をするとは思えず、
さらにはこの人こそが、
あの『リトマス』の作者アンドリュー・キッドマンだし、
人生いろいろ、
奇妙なこともあるものだと、
河合和尚と「きた本」のランチに向かった。
(続く)
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【巻末リンク:河合和尚のスピーチ。巻末へ】
【巻末リンク*2:偉人タマちゃん認定について】
【巻末リンク*3:愛の石田さん岬のこと】
Happy Surfing!!
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