2019 Amami Oshima
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暑い日だった。
手広ビーチにある温度計の、
赤い液体が23度まで持ちあがり、
天気予報では龍郷町が20度と伝えていた。
バックドアにある岩の裏は南東風が一切入らなかったので、
陽だけで大気が暖まり、汗ばむほどだった。
ーーこれが一昨日までは、
朝起きるとウエットスーツが凍り、
Catch Surf / Nakisurfバン内にある
海帰り用のシートカバーがボードの形で固まっていた。
ハンドルやシートまでもが凍っていた。
暖かいとされる靴下、
足裏をホカロンで暖めつつ、
モコモコの靴を履き、
ダウンを着込んで、
さらにマフラーと手袋をして、
痺れるほど冷える朝を通過していた。
いくら波が良くても、
オフショアが恨めしいほどの寒さだった。
それがなんと!
Tシャツとトランクスでサーフしに行く幸せ。
しかもここは、
私のアマミアンパイプライン岬。
さらに言うと、
後にNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』で、
島編の始まりで使われていた場所であるという。
(愛加那が、島唄を海に向かって唄っているシーン)
これはこの撮影者の中村豪くんと、
それを支えたグリーンヒルの優人くんが言うのだから間違いがない。
『西郷どん』スクリーンショット
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そんな島の、
竜や龍の故郷である龍郷町の特異な岬のパワーを感じた。
その沖はこんなことになっていた。
初日から終日快晴とは、
なんというタイミングとハピネスなのだろうか?
ある歌詞が浮かんだので、
巻末にその替え歌を掲載しておきますね。
フルスーツもそうだけど、
ブーツもグローブも脱げた!
二郎くんではないが、
「なんだ、ここは夏だったのかと思いました!」
そんなフレーズが口からこぼれた。
夢海。
夢に見た夏。
波の中に無数の煌めきが光、
それらはきっと宇宙の深遠だったり、
円みをマクロで映し出していた。
「1本の波」
というドラマ。
深く沈み、
海底の岩にしがみついて、
それから海面に向かっていくと、
海から見上げる陽は天女であり、
神の鳥であり、
そして天上界を映し出す窓だった。
そらには日暈(ひがさ、にちうん、halo)雲がかかり、
青と白の中に見事な色彩を表現していた。
波はあいにく小さかったけど、
元々期待していなかったから、
乗ることができただけで大満足。
ちなみに昨日のNAKISURFの近く、
つまり千葉北はクローズアウトするうねり群が来ていたので、
北東うねりはここまで届かないらしい。
よく聞かれるのが、
「奄美は、いつも波があるのですか?」
ということ。
「千葉よりは波がある頻度が少ないです」
けれど、
波以外でも楽しさはあり余るほどあって、
継承された文化もすごいし、
上記したようにヘイローとかレインボー、
太古から続く大自然の息吹が感じられるので大好きなんです。
サバ手が伸びると、
クロス(十字架)となることを突きとめた。
とするとこの技は
「サバ手クロス・トリム」となるのだろう。
グリーンヒルのお母さんにも会えた。
島の冬野菜がたくさん採れて、
その下ごしらえをずっとされていた。
ウコン
ほうれん草
島ネギ
春菊
大根
大地からの恵みです。
奈々ちゃんやカイくんたちにも会えました。
手前は空港まで迎えに来てくれた大智くん。
グリーンヒル王子、
グリーングッドマンの緑くんも元気です。
上にも書いた替え歌。
竹内マリアさんの
『不思議なピーチパイ』だけど、
ほとんど変えない替え歌の典型。
ビーチパイは、
ビーチ=浜
パイ=南(島言葉)
とご理解いただき、
さらには、
(ぱちり)というのは手を叩く音。
これが楽曲の一部だったことに昭和を感じ、
さらには次の元号となる年のはじまりなので、
その(ぱちり)をここに残したかった。(笑)
とにかく、
「夏波は恋気分」ですぞと、
替え歌作者が感じた歌です。
よろしければ聴きながらどうぞ。
『不思議なビーチパイ』


Happy Surfing!!
◎