昨日ここにポストした笠雲富士の評判がすこぶる良かった。
ならばカレンダーになるべく、
プロセスしたいのだが、
昨今の円安や値上げ事情などによって、
来年版のNAKISURFカレンダーは、
ポスター仕様だけということになった。
こんなご時世、
さまざまなことが起きると思ってしばし遠くを見ていた。
The One / 6’4″ x 19-5/8″ x 2-5/8″
Nakisurf Original Twin-Fins
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少し前の土佐の波。
昨日の千葉で、
心優しい波情報の人が、
「他社はわかりませんが、
ぼくたちはちゃんと波周りの水温を計っているんですよ」
そう言いながら水銀棒状温度計を背中から出してきた。
(この発言の背景については巻末リンクをご覧ください)
Bobb Inaba at Shimoda, Izu
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伊東のボブさんは、
さうなき庖丁者(ほうちょうじゃ)なり。
いみじきカンパチを出だしたりければ、
皆人、
ボブさんの庖丁を見ばやと思へども、
たやすくうち出でんもいかがとためらひけるを、
ボブさんさる人にて、
「この程百日の魚を切り侍るを、
今日欠き侍るべきにあらず」
とて切られける。
(徒然草、第二百三十一段より)
【口語訳】
伊東のボブ稲葉さんは、
比類なき料理名人である。
このたび立派な地のカンパチを出してきた。
人々は皆、
ボブさんの包丁さばきを見たいと思ったが、
そのことを言いだすのもどうだろうとためらっていると、
「私は毎日魚を切っております。
今日も欠かすわけにはまいりません」
ボブさんはそう言いながら切ってくれた。
この伊東のカンパチは、
こんな徒然草の一節が浮かぶ味だった。
醤油の中にほんのりとした甘さがたちのぼり、
それを伊豆の海を泳いでいたカンパチ風味が包んだ
【お知らせ】
Blue.の最新号
2022/12が発売となりました。
今号も私が巻頭コラムを担当していまして、
「酒と波の適正浮力のアイロニー」などと、
難解なのか軽薄なのかわからない題名で書きました。
食特集なので、
食べもののことや、
農家さんが取り上げられていた。
これこそは健康的な生活の上で、
テクニックより大きなことだと声を上げたい。
第2特集は、
昔のUSサーファー・マガジン。
T編集長の英知は海の向こうの、
深く、
幾層にも重なり合った歴史を掘り当てていた。
さらにドラグラからは、
『聖式カルちゃんのご自宅拝見』が、
見開きページであり、
連載のSurfer’s Hair Cutも合わせて盛りだくさんな内容だった。
(聖式カルちゃん=ヘア・カリフォルニア総帥)
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【巻末リンク:正確な海水温発言はここから】
【巻末リンク*2:ボブさん再録】
【巻末リンク*3:ヘア・カリフォルニア・スタジオ】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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The post 【サーフィン研究所】カレンダーと水温計_庖丁人ボブさんの伊東カンパチ_Blue.12月号発売!!_(1179文字) first appeared on naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフボードカリフォルニア.