須崎西IC横にしんじょう君がいて、
いつもニコニコと手をあげている。
まるで微笑をたずさえる法王のようで、
そしてほっぺたがジローくんとか、
ヘア・カリフォルニアのココナちゃんと重なって、
こちらの気持ちもやわらかくなる。
平和にありがとう。
波もすっかり落ち着いたが、
厳密に言えば、
いまだに台風崩れの低気圧からの東うねりが届いている。
Nacky on
The Sting 1973 /6’3″
.
そこで黒潮MLBというサーフブレイクに行くと、
胸くらいのパーフェクションというコンディションだった。
夜明け前からパドルしたナッキーは、
暗がりにうごめく波のサイズ感を見て、
スティング63を選択していた。
滋賀甲賀からやってきた伴宙太さんもフィッシュでパドルアウトして、
形の良いセットを得ていた。
忍者ハットリくんによって、
甲賀忍者ケムマキ・ケムゾウが世に知られているが、
伴さんも甲賀の掟により、
正体を明かすことを禁じられているという。
黒潮町の名店のひとつにノスタルがある。
ノスタルの看板娘のチエちゃんは、
これまでショートボード崇拝女子だったが、
「より良いサーフィンをしたいんや」
駐車場でそんな相談を受けたので、
沖縄師範ダニー・メルハドの受け売りで、
「波が弱いときはロングで鍛錬やで」
そう幡多弁とエセ大阪弁をまぜて伝えると、
素直にロングボードでパドルアウトして、
それはそれはの良波を得た。
この後、
潮が変わったのか、
うねりが弱くなったのかはわかならいが、
波が丸くなり、
ショートボードでテイクオフするのは困難となった。
全く乗れずに上がってきたナッキーは、
顔で笑って心で泣いていたのだ。
Catch Surf® Heritage Collectionl 8’6″
.
カメラ係を交代して、
86でパドルアウトすると、
それはそれはの最高な波に乗ることができた。
これなら短いボードで乗れそうだが、
この日の良い波は、
ピークで重なるのだが、
短いボードだとそこでテイクオフができないので、
いわゆる
「乗れそうで乗れない」
そんなクヤシ波マックスだとわかった。
友人たちだけでハッピーサーフ・セッションをして、
ベアクロウ(スマグリはん)ポーズの伯爵コジやんと2ショット。
86を今年用に新調したのが自分的にはうれしい。
フィッシュで乗れなくなった伴さんも、
忍者の早変わりのようにキャッチサーフの76に乗り換えて、
ここまでの完璧な波を得た。
「ケムマキくんとは親縁関係ですか?」
前出した甲賀忍者の伴さんにそう聞いてみると、
「自分は伴大造の息子で、青雲高校出身です」
そんなことを言って私を煙に巻いた。
やはりケムマキだ。(笑)
甲賀忍者の令和のエースは、
スマグリはんのベアクロウ完全版で、
ハッピーサーフィンを具現化していた。
遅れてやってきたのが、
千葉犬ジェーンの後見人であり、
水島新司というビッグウェイブ・スポットで名を知られる仁尾くん。
彼もまたキャッチサーフで良波を得ていた。
ハイカラMとは、
007に出てきそうな名前だが、
ブルードラゴン界隈では良く知られたミッドレングスの達人である。
大きなボードに替えたナッキーは、
水を得た魚というか、
サバットに乗った法王のように、
うれしそうに波斜面を滑っていった。
Catch Surf® Heritage Collectionl 8’6″
.
めでたしめでたし。
黒潮町に来ると、
この吉田さんが育てた無農薬生姜の入手を至上の喜びとしている。
そして大方の道の駅では、
お持ち帰りライス150円に、
JAにこにこ市の北山鮮魚の刺身と合わせていただくか、
または名店「まるやお好み」が良いだろう。
店主のターボー氏は、
シェフ・ド・キュイジーヌとして私たちに知られているが、
「上方のお好み哲学を最も理解する料理人」
(久保田さん。クワイエットファンク。巻末リンク*3)
こんな言葉が忘れられない。
うれしそうな伯爵コジやん。
その氏がこしらえたオーセンティックな
『ペイチー』が視界にまばゆいばかりだった。
(ペイチーとは、
トン平チーズからブタを取り去ったジャパーニーズ・ケセディーアだ)
名湯「中村温泉」に行き、
400円を払って至福時間の句点とした。
タキビ神は、
法王のことを「ゆるキャラ」として認識している。
そのユルキャラ法王は純粋で、
無垢な存在と私たちは認識している。
現実社会の法王は、
ケーブルTV等の営業部隊として活躍中であるが、
その営業車としてワゴンRを購入することになった。
そこに登場したのが坂本・サプライのタヌくん。
中古車に詳しいタヌくんなら、
怪しい個体とか全て鑑別してくれるという。
数日前にメディアを賑わした吉野家の常務は、
「会館から出てきた無垢な法王が、
タヌに高級な料理をおごらされて漬けられた」
と、
発言の意味を理解しようとしたが、
どうにも違うような気がするタヌくんの笑顔だった。
@練馬区中村橋クサカ亭
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【巻末リンク:黒潮町】
【巻末リンク*2:黒潮トップギア】
【巻末リンク*3:久保田さん伝説】
【サーフィン研究所奄美支局&ドラゴン・グライド・プロダクションズ特大号】77歳のガラさん_quiet funk craft works T_(5968文字)
【巻末リンク*4:名店まるやについて】
【サーフィン研究所】スマイリー・グリズリーのハッピーサーフィン_国と人種を越えたデューク思想のペンギン村_(1558文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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